書を楽しみましょう!「書道香瓔会」があなたの書作をサポートします。

メニュー
閉じる

香瓔ニュース

2025関東B地区かな書道研修会報告

2025年04月08日研修会
日 程:2025年4月5日(土)~6日(日)
会 場:八王子市学園都市センター(八王子市)
講 師:廣田蓬邨先生
助講師:福井淳哉先生 兼平春鈴先生
テーマ:1日目「小字の基本」(4行書きから学ぶかなの基礎/古筆、散らし書きへの展開)
    2日目「読売書法展作品、検定試験等の実習と添削指導」

本年度の関東B地区は、廣田蓬邨先生を講師としてお迎えし、初日に「4行書きから学ぶかなの基礎」「古筆、散らし書きへの展開」というテーマで研修を行いました。


1日目の冒頭では、墨の擦り方や適切な水の選び方について、具体的な情報を交えて丁寧に解説していただきました。
実習では、高野切第三種に用いられている表現技法を4行書きに取り入れ、散らし書きへと展開する技法を学びました。


廣田先生による添削の際には、スクリーンに手元を投影することで、先生の筆遣いを確認できるだけでなく、他の参加者の作品を見ながらどのような改善点があるかを共に考察することがで、多角的な学びにもつながりました。


また、最終的には各参加者が提出した散らし書きの作品に対して、廣田先生からそれぞれの特徴に合わせた講評をいただき、作品制作に必要な要素への理解を深めることができました。
廣田先生による参考手本も豊富に用意されており、さまざまな表現方法から選択的に作品を構成することができたため、基本的なテーマでありながらも各々がより高度な表現を模索できる、充実した時間となりました。


2日目は、制作中の作品を持ち寄り、廣田先生、福井先生、兼平先生の添削を受けながら繰り返し錬成する、活気あふれる時間となりました。


終盤には全員の作品を並べて合評会を行い、添削や実習を経てどのように作品が変化したかを中心に講評をいただきました。


今回の研修会を通じて得られた気づきや学びが、今後の作品づくりに活かされていくことを願っております。

(名取誠純 記)
トップに戻る